片付けたり、片付けられなかったりの日々。

心療内科に通院するアラフィフ主婦が、色んな事を片付けたり片付けられなかったりするブログ

ぶどう狩り&昇仙峡

山梨へぶどう狩りに行った帰り、昇仙峡へ立ち寄ってみることに。「しょうせんきょうって聞いたことあるけど何だっけ、」というレベルで駐車場に着くと、ガイドのおじさんが近寄ってきて、昇仙峡へ行く乗り合いバスがそこからでていると教えてくれた。
旦那がついでにこのあと行こうとしている「ヒカリゴケ」という光る苔?が見れるスポットについて聞いたら、おじさんは地図を見てそんなところは知らないし、山を越えていかないと行けないからそんな軽装で気軽に行けるような場所ではない、と教えてくれた。毎日ここで働いているおじさんが言うのだから、間違いないだろう。旦那もあきらめた様子だったので少しホッとした。

おじさんに聞かなかったら私ら家族、慣れない山道で迷って遭難していたかも知れない。Google マップに載ってるからといって、どこでも行けるわけではない。人の話は聞くもんだ、と思った。

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おじさんに言われたとおり、乗り合いバスで途中のところまで山を登って、帰りは徒歩で川や景色を見つつ戻ってこよう、ということにした。

車内では運転手のおじさんによるやや適当なクイズ大会などが繰り広げられ、一番前の席に座ってしまったのでリアクションしないわけにもいかず、へーとかホーとか驚いているフリをする羽目になったが、なんだか昭和っぽくてこういうのも有りだなと思った。
15分くらい上って、美術館のようなところでバスを降り、トイレを借りるついでにお土産コーナーを物色。この辺では水晶がとれるらしく、やたらいろんな綺麗な石が売られている。石にみじんも興味はないが、こんなにいろいろな石を見せられると、人間不思議なもので石が欲しくなってくる。トルマリンという見た感じふつうの石や青色の綺麗な小石を買ってしまった。


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昇仙峡の断崖、でかい石などの素晴らしさは私が今更ここに書くようなことでもない。道すがら、商店ではイワナの焼いたやつが売られていて、その近くには何故かネコが多くいた。

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30~40分は歩いただろうか、あと少しでさっきの駐車場というあたりにくると、パラパラとひなびたお土産屋がいくつかあった。昭和の風情を残しながら閉店して久しいと思われる店も多くあった。サクラカラーという今はもうないフィルムメーカーの看板とか、欽ちゃんの似顔絵のステッカーがドアに貼ってあったりとか。昭和レトロが大好きな私はなかなか面白かった。
最近はどこへ行っても、お土産のラインナップは節操なくご当地とコラボするキティちゃんのキーホルダーなど、新しいものしか売られていないことが多い。

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そんな中、店頭に昭和感あふれるマシーンが置かれていた。写真を撮らなかったことが悔やまれるが、たぶん手を乗せると健康チェック?ができるような機械だと思う。アニメチックなレオタード姿のお姉さんの挿し絵が描かれていて、それがすっごく古そうだった。やってみれば良かった。
・・・この店にはきっと何か昭和の遺産がある・・・!そう直感した私は店内をくまなく物色することにした。

店内に唐突にジャガーの剥製がいきなり飾られていた。イイネ!

そしてお土産は・・・ある、結構ある!ファンシーなキャラクターが描かれたキーホルダーやバッグなど、昭和の貴重な遺産がたくさん!

奥のガラスケースも一応チェックしておこうと思い見てみたら・・・パックマンの貯金箱を発見!しかも1個250円という破格!「うぉっ・・・!」とつい声を上げてしまった。緑と赤があったので勿論2つとも購入。

ほかには公衆電話型のスケルトン仕様の貯金箱(1000円)や見た目がヌンチャクのような形状の硬貨を入れるやつ(100円)などほかではもう手には入らなそうな物があった。全部買えば良かった。つぶれないうちにまた行きたい!

高齢のご夫婦とおぼしき方々が、慌ただしい感じでパックマン貯金箱をわざわざプチプチで梱包して下さった。こういうところもすてきなお店だ。

パックマンを手に入れたうれしさで震えながら、駐車場に隣接したこれまた昭和感漂う地下の食堂で山菜そばを食らう。窓からの展望がいいと書かれていたけれど、木が生い茂っていて、川もほとんど見えなかった。窓の外に張った蜘蛛の巣にいた蜘蛛のでかさとか、テーブルに置かれたでかすぎるプラスチックのポットとか、何年前だよっていうカラオケの機械とか、本当にこの辺一帯だけ時が止まっているかのようだった。
私が小学生くらいの頃は、こういうしょうもない(ごめんなさい、ほめ言葉です)店ばかりだった気がする。

それでも、お客さんは来ていたんですよね。だってほかにないから。いつからかこの国は極端なお客様至上主義、になってしまった。

ええと、とにかく、昇仙峡最高だから行ってみて下さいって話です!