ラスト一匹の蚕、あとはもう糸を吐いて繭になるだけのところまで大きくなったが、2日経っても3日経っても、糸を吐かなかった。動きもだんだん鈍くなり、子供が学校から帰ってきて見てみたら、ひっくり返っていた。こないだまであんなに一生懸命桑の葉を食べていたのに。脱皮を繰り返して、黄色っぽくなって、糸を吐くのを楽しみにしていたのになあ…。仕方ないよ、と言いつつ私も子供も泣いた。せめて繭になってほしかった。
そこまでの元気はなかったのか。よくわからない。
念の為、少し身体をつついてみたらまだ少し動いたような気がしたが、多分時間の問題だろう。明日までこのままにしておいて、やはり動かなかったら、庭に埋めてサヨナラしようと思う。
同級生のお母さんが、こないだ「繭から孵ったよ！」と蛾の写真を朝っぱらから送ってきて、ウワッとなった。なんで写真送ってくるんだろう。と思った。ただのグロ画像じゃねぇか。文章で報告だけでよくね?
蛾の状態まで家で面倒見るのは嫌だよね、ってこないだ話したばかりだし、女性はたいてい蛾が苦手かも、というところに思い至らないのが彼女の性格だ。
そして今は自分ちの蚕が繭になれなかったから、そっちの意味でも嫌な気持ちになった。自慢と受け止めてしまう。やはりいくら嬉しくても不用意に孵ったとメールなんぞするもんじゃないな、と反面教師にさせてもらった。
ママ友に送るメールの内容は色々と精査しなければいけない。
ママ友づきあいの難しさを、蚕を通じて学ぶ。
今日は何だか体調が悪くてしんどかった。子供のことでトラブルがあったりして、頭を悩ませたり何やかんやと不調。楽しいことも、年取ってだんだん減ってきた。行きたかったお笑いライブも諦めた。テレビもつまんない。買いたい物もあんまない。危険な兆候ですな…。
